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コレクション

20世紀前半のアメリカンヴィンテージのコレクターズアイテム等を中心に、布、テーブルトップ、雑貨など、生活に溶け込んだアイテムを販売しています。

そもそもどうしてアメリカンヴィンテージなのか?

子供の頃「I love Lucy 」「奥様は魔女」に代表されるような、アメリカのTVドラマに映っていた家の中や、雑誌などで見かけた小物やファッション、、、当時のミッドセンチュリーのおしゃれなスタイルは、私達にとっては永遠に懐かしく憧れでした。
縁あってアメリカに移住し、NYやLAで本物のヴィンテージの小物や家具などの宝の山と出会い、その世界に当然のように引き込まれていきました。

LA の蚤の市(フリーマーケット、通称フリマ)で、ズラリと並ぶカラフルでポップな塩胡椒入れたちを初めて見た時の驚きと感動!今でも忘れません。
こんな面白い物を作るアメリカってすごい!と、彼らの発想力にひたすら感心しました。NYのフリマで出会ったおしゃれなハンカチたちも、日本ともヨーロッパとも違うデザインの楽しさや、何とも言えない昔の色の美しさが、一気に私の心をわしづかみにしました。

Heywood Wakefield の家具との出会い

同時期にHeywood Wakefield の家具にも出会いました。モダンなデザインの勉強机に惹かれて、社名の刻印の横に記された製造年月が、私の誕生日に近くて「同級生」のご縁を感じて購入したのがきっかけでした。
その後ダイニングテーブル、本棚、引き出しなど数多くを長年かけて買い集め、今でも愛用しています。1940〜50年代にパイン材で作られていてとても頑丈なのですが、すごく重いので引越し屋さん泣かせな家具です。

収集癖がフリマフリークへ

元々収集癖のある私は、あちこちのフリマに足繁く通っては、塩胡椒入れやハンカチに始まり、コップやティーカップなど、可愛い物を買わずにはいられないフリマフリークになっていました。
顔見知りになったベンダーのお婆さんが子供の頃に持っていた物、と1930年代のミッキーマウスのハンカチを譲ってもらったり、家にまでお邪魔して素敵なインテリアに感動したこともありました。

仲間達と全米最大規模と言われるBrimfield のアンティークショーに毎年行くようになってからは、物集めは更に加速しました。
年に3回、マサチューセッツ州の国道20号線沿いにある幾つもの広大なフィールドで、5000軒以上のベンダー達がありとあらゆるアンティークやヴィンテージの物を売っているため、数日間の開催中全米から100万人以上が訪れるという、古い物好きにとってはたまらない、正にワンダーランドのような巨大蚤の市なのです。

アメリカならではの文化に触れる

有難いことにアメリカにはアンティークやヴィンテージコレクター用の本が、様々なアイテムにおいて出版されており、その商品の写真、製造年、説明、平均価格(出版時)などが親切に記されているので、本を買って調べるのも楽しみの一つになりました。

アメリカはご存知の通り移民の国で、ヨーロッパの技術を持った人達が移り住み、20世紀前半までは細かな手仕事をする人がたくさんいました。パッチワークキルトや刺繍など素晴らしい作品も多く、前向きな開拓者精神を反映したような明るい色使いや、自由な発想によるポップなデザインも、アメリカならではの文化が開花していました。

大量生産への変化とは逆に深まるハンカチ愛

しかし残念ながら60年代に入ってアメリカがベトナム戦争に介入した辺りから、人々の暮らしが昔に比べて忙しくなった背景もあり、手間をかけるより合理性を追求して、何でも機械化する大量生産の国へと変化していきました。

私が大好きなハンカチもその犠牲となってしまった物の一つです。
使い捨ての紙が衛生的という大量消費を促すアメリカの政策のもと、公衆トイレには手拭き用の紙が置かれ、家庭では箱入りのティッシュペーパーが普及しました。
今では日本でもティッシュは当たり前の存在ですが、実は日本の鼻紙、ちり紙、と言われる物をヒントにして、アメリカで箱に詰めて売り出したのが世界的にも普及したもので、日本にとっては逆輸入のような話になるのですが。
そんな皮肉な事情で、あんなに可愛いアメリカのハンカチたちが、60年代以降市場からすっかり姿を消してしまい、その切ない歴史を知った私のハンカチ愛は、ますます深まったという訳なのですけれど、、

アメリカンヴィンテージ発信拠点としてのホームページ

30年以上住んだアメリカのあちこちで集めた物を日本に持ち帰り、数年前からアメリカンヴィンテージ好き仲間とRogan’s Zakkaの屋号で、東京新宿のアンティークショーや、銀座奥野ビルのギャラリー サロンドラーさんなどで、ポップアップで少しずつ販売してきました。
使いきれずにしまっておくなら、好きな方達に譲って楽しんでもらう方がいい、とみんなの意見が一致したからでした。
おかげさまで毎回楽しみに来てくださるお客様も増えて、私達も皆さんとの交流も楽しみにして続けてくる事ができたことに感謝しています。
全国の方々にも是非見ていただきたくて、オンラインショップも立ち上げました。
古き良きアメリカに触れていただくだけでも嬉しいですし、皆様のお手元で楽しめる物を見つけていただければ尚更の喜びです。
新しい物と違い、古い物には限りがあります。だからこそ自分が好きな物と巡り会えた時の嬉しさはたまりませんね。
ワクワクするようなサイト作りをしていけたらなぁ、、時々ヴィンテージもののお話も紹介していけたらいいなぁ、、と思っています。

代表 小野寺かおり

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